テキサスホールデムポーカーとは?
テキサスホールデム(Texas Hold’em)とはポーカーの一種です。初めに参加者に他のプレイヤー(ホールカード)には見せない2枚の手札が配られた後に、各ベットラウンドを挟みながらポーカーテーブルの中央に開示される5枚の手札(コミュニティーカード)の計7枚のうち5枚を使い最も強い役を成立させたプレイヤーが勝利となります。途中でベットラウンドがあるために相手にブラフをする事も出来ます。ブラフにより相手を降ろさせる事によっても勝利する事が出来ます。テキサスホールデムは相手のベットに対しての読みや自分の手札の確率に応じて勝負する事、そしてブラフによって相手に心理戦を仕掛けるといったゲーム性がありとても知的で面白いゲームであります。
テキサスホールデムの歴史はとても古く1900年代初頭に最初のプレイが行われたといいます。そして現在においてもアメリカなどの世界各国のカジノで最もポピュラーなゲームの一つです。小さな大会からWSOPなどの大きな世界大会なども開かれています。2022年のSWOPのメインイベントの優勝賞金はなんと優勝賞金$10,000,000、日本円で13億円を超えるとても大きな金額になっています。
ポーカーの役一覧
ここではポーカーの役を強さ順に解説していきます。
1.ロイヤルストレートフラッシュ
ロイヤルストレートフラッシュは同一スーツでAKQJTの最上位の数字を揃えます。
2.ストレートフラッシュ
ストレートフラッシュは同一スーツで5連続の数字を揃えます。
3.フォーオブアカインド
フォーオブアカインドは1種類の数字を4枚全て揃えます。クアッドとも言います。日本ではフォーカードとも言います。
4.フルハウス
1種類の数字を3枚揃えて残りの2枚でもう1種類のペアを揃えます。
5.フラッシュ
同一スーツで5枚を揃えます。
6.ストレート
5連続の数字を揃えます。
7.スリーオブアカインド
1種類の数字を3枚揃えます。
8.ツーペア
ペアを2種類揃えます。
9.ワンペア
ペアを1種類揃えます。
10.ハイカード
役が無い場合はキッカーで勝負する事になります。
カードの数字の強さの順はAKQJT98765432になります。Tは10の略になります。同じ役同士の場合はキッカー(その役を構成するカードの数字)が大きい方の勝利となります。
ゲーム進行
ポジション決定
まずはテキサスホールデムのゲームを進行するアクションの順番を決めるためにディーラーボタンの位置を決定する必要があります。ディーラーがテーブルの左端に座ってる人から順番にカードを1枚ずつ表向きにして出していきます。数字が一番大きかった人がBTNになりますがもし数字が同じ場合はスーツで優劣を決めます。強さの順番は、スペード、ハート、ダイヤ、クラブです。BTNから時計回りに一人目をスモールブラインド(SB)、二人目をビッグブラインド(BB)と呼びます。この並びは参加プレイヤーの人数に関係なくBTN、SB、BBの順番は変わりません。ポジションは1ゲーム終了ごとに時計回りに移動していきます。SBとBBはブラインドという参加料のようなものを支払う必要があります。
ポジションが決定したら以下の4つのラウンドで各プレイヤーがアクションを起こすことになります。
- プリフロップ
- フロップ
- ターン
- リバー
プリフロップ
ポジションを決定したら各プレイヤーにカードが2枚ずつ配られることになります。そしてこのラウンドで最初のアクションを決定していきます。最初のアクションはBBから時計周りで次のプレイヤーのアンダーザガン(UTG)と呼ばれるポジションから始まります。プレイに参加するにはBBが支払っているBBを基準にチップを賭けて行くことになります。つまりBBを除く参加者は、ポットに参加するためにはBBと同じ額を出してコールするか更に上乗せしてレイズする事になります。チップを出さない限りはフォールドする事になります。全員がフォールドした場合は残ったプレイヤーが全てのチップを得る事ができます。テキサスホールデムではプリフロップの段階で終わってしまう事も珍しくありません。
さて、今回の例ではSBが1ドルBBが2ドルとして進めて行く事にします。プレイヤーはBBの2ドルを基準にチップを賭けていきます。
1のプレイヤーから時計回りのアクションを行っていきます。今回は2のプレイヤーの視点でゲームを進めていきます。
まず1のプレイヤーがフォールドをしました。
2のプレイヤーの視点で進めて行くのでカードを見ます。2のプレイヤーはハートのエースとクラブのキングを持っています。強いカードなので5ドルにレイズする事にしました。
3のプレイヤーはフォールドしました。4のプレイヤーは5ドルにコールしました。5のプレイヤーはフォールドしました。6のプレイヤーはビッグブラインドに3ドルを足して5ドルにコールしました。
2番と4番と6番のプレイヤーが次のラウンドのフロップに進みます。POTの合計額は16ドルになりました。
フロップ
プリフロップの時点で参加者が2名以上残っていればこのフロップというラウンドに移行します。このラウンドではフロップとよばれる3枚のコミュニティカードがディーラーによってオープンされます。
3枚のフロップが開かれました。フロップ以降のラウンドではSBのプレイヤーから時計回りの順番でアクションを起こしていきます。今回は5番のSBのプレイヤーがプリフロップですでにフォールドしているため6番のプレイヤーが最初のアクションを起こします。
6番のプレイヤーはチェックしました。
2番のプレイヤーはコミュニティーカードにキングのダイヤが出ていて現時点でワンペアが出来ています。10ドルのベットをしました。
4番のプレイヤーはベットされた10ドルと同額を支払いコールをしました。ベットされたので再び順番が回ってきた6番のプレイヤーはフォールドしました。
2番と4番のプレイヤーが残りターンへ進みます。POTの合計金額は36ドルになりました。
ターン
フロップが終了した時点で2名以上のプレイヤーが残っていればターンに進みます。このラウンドではターンといわれるコミュニティカードがさらに1枚開かれて4枚になります。
ターンが開かれました。ターンでもフロップの時と同じようにSBのプレイヤーから右回りにアクションが進んでいきます。
2番のプレイヤーが15ドルのベットをしました。4番のプレイヤーがコールをしました。
2番と4番のプレイヤーがリバーへ進みます。POTは合計71ドルになりました。
リバー
ターンが終了した時点で2名以上のプレイヤーが残っていればリバーに進みます。このラウンドではリバーといわれるコミュニティカードがさらに1枚開かれて5枚になります。これが最後のラウンドになります。
リバーが開かれました。リバーでもフロップやターンと同じようにSBのプレイヤーから右回りにアクションが進んでいきます。
2番のプレイヤーがチェックをしました。4番のプレイヤーがチェックをしました。POTは71ドルのままでショーダウンに進みます。
ショーダウン
リバーで2人以上のプレイヤーが残った場合はショーダウンになります。ショーダウンとは残っているプレイヤーが自分たちのカードを見せて、誰が最高のカードを持ちそして誰がポットを勝ち取るのかを決めます。ショーダウンの順番はリバーでベットもしくは最後にレイズをしたプレーヤーから時計回りの順番で1人ずつ手札を見せていきます。全員チェックでアクションが回った場合は、スモールブラインドから時計回りにショーダウンします。今回のケースではリバーでお互いがチェックしたので2番のプレイヤーからショーダウンをします。
2番のプレイヤーは、ショーダウンしました。
4番のプレイヤーがショーダウンしました。
5枚のコミュニティカードは以下になります。
自分の手札と2枚と5枚のコミュニティカードのうち5枚を使って一番いい役が出来た方が勝利になりPOTを獲得する事が出来ます。
2番のプレイヤーの最も強い役は以下になります。
4番のプレイヤーの最も強い役は以下になります。
どちらもキングのワンペアが成立しています。その場合は残りのカードのキッカーで勝負になります。2番のプレイヤーが持っているエースは4番のプレイヤーが持っているクイーンよりキッカーが上になるのでこのケースの場合は2番のプレイヤーが勝利する事になります。そしてPOTの71ドルを全て獲得する事になります。
各ラウンドでベットやレイズによって全員がフォールドした場合は最後に残ったプレイヤーがPOTを全て獲得します。テキサスホールデムではショーダウンまで行かない事も多々あります。
まとめ
今回の記事ではテキサスホールデムの一連のゲームの流れを説明しました。次のゲームはBBを担当するプレイヤーが時計回りに進んでいくので1番のプレイヤーがBBをすることになります。今回の説明したケースではハンドがヒットしていたのでベットをしてより多くのチップを得ました。別のケースでは例えばハンドに何の役が無い場合でもブラフによって相手を下ろしてPOTを獲得する事なども可能です。非常に奥が深いゲームですので色々な戦略を試してみて強くなっていきましょう。
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